「…気安く呼ぶな」 「照れんなってー、俺は尚でいいからな」 「黙れ駄犬」 「駄犬…!?」 紘は眉を寄せながら毒を吐く。 尚、紘曰く駄犬は狼狽えてる。 『フッ……………』 2人は会話に夢中で、透璃は寝てて私が小さく笑った事に気づかなかった。 私も気づかなかった。 伊織が紘と尚を見ている私を、 悲痛そうに見ていた事に。