それから、私は。
自分の美貌をフル活用して、
異性にも同性にも
好かれるような女の子になった。



――――――楽だった。



偽りの自分を作り上げるのは
思ったよりも安易だった。



もう、誰も――――――……。


誰も、本当の私は知らない。
誰も、本当の私を愛さない。



荒んだ人間、それが、私。



そんな、私に――――――。



親友や彼氏が出来るのは
もう少し未来のお話……。



【荒んだ人間、それが私ー夏希sideー】

END