†ゆぅぱぱ。完結作品SS集†






そして、放課後。



「……き、北野」



俺は北野の側へと赴いて、北野にそう声
をかけた。



すると北野はまだ不機嫌なのか、睨むよ
うに俺を見つめてきて。



思わず逃げ出したくなる衝動を、必死で
抑えた。



「何か用?」


「あのー……えっと、」



なんて言えば良いんだろうか、なんて考
えていたら、北野が立ち上がって。



「……ここじゃあれだし、場所かえよ」



そう言ってすたすたと歩いていく北野に
、俺も慌ててあとについていった。



そしてやって来た、校舎裏。



ここは人通りも少なく、折り入って話を
するのには最適だ。



「……ごめん!」



もう何を言ったらいいのかわからなくな
って、そう短く言うと、頭を下げた。