空を突っ切って、
お母さんを痛め付けたガラスの破片は
お母さんの側で散乱していて。
狂ったような目をした
猛獣のようなお父さんは
酷く冷めた目で、お母さんを見下ろして
た。
「お父さん……どうして…」
どうして?
あんなに幸せそうだったじゃん。
お母さんと仲良しだったじゃん。
暴力なんか、振るったことーーーー。
一度も、無かったのに。
お父さんは
私の呟きが聞こえたのか、
ゆっくりとこちらを振り向いて
クスリ、と嘲笑した。
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…