むせかえるような香水に顔を歪めながら
、連れていかれた校舎裏。



こんな人気の無いとこまで来て、何すん
だよ……。



そしてそいつらは言ったんだ。



『みゆきをフるなんてあり得ない!』


『みゆきあれから泣いてたんだからね!




……みゆき?誰だ、それ。


一瞬首を傾げてから、それが昨日、俺に
告白してきた女の子だと気付く。



だけどそれが更にムカついた。


なんで俺が責められるのか、理解不能だ
った。



ていうかあんな純情そうな顔して、こん
なギャルまで手玉にとってるなんて、怖
いな。



『好きじゃないから付き合わなかった。
ただ、そんだけの事だけど?』