―――彼女の言葉は、俺を惑わす。 揺さぶる。 「まだ、椎名は光弥のモノじゃない。い いの?クリスマス、あの二人は本当の意 味で繋がるんだよ?」 いいの? 彼女が抱かれるのを、野放しにしちゃっ て、満足? そう言われて、俺の中の嫉妬心が熱い音 をたて出した。 彼女を誰にもあげたくない。 彼女が俺のモノに、なれば―――。 「……わかったよ」 俺は、最低な男だ。