†ゆぅぱぱ。完結作品SS集†





だけどあの日、恋那は容易く俺の壁を、
壊していった。



傷付かない予防線は、簡単にあいつに溶
かされた。



あの日、熱を出した時から。



好きだって。愛してる……って。そう、
強く願ったんだよ。



それと同時に、苦しくもなった。



きっと恋那の中の俺は、明るくて人気者
っていう印象なんだろうから。



恋那が見ているのは、うわべだけの俺だ
から。



そう思うと―――苦しかった。