†ゆぅぱぱ。完結作品SS集†





蜘蛛の巣に捕まったように身動きもとれ
ずに、自分がどうして逃げ出せないのか
わかりさえもせず。



きっと逃げようと思えば逃げれたのに。



俺は故意的にそれを拒んでいるのだろう
か?



―――今なら、分かる。



アイツの支えになりたかったんだ。







それは恋なんて綺麗な感情じゃなくて、
ただただ儚く脆いアイツを見捨てられず
に。



守ってやりたい、なんておこがましいけ
ど。




アイツから離れるのは、俺のプライドが
許さなかった。