「夏希ちゃんて、可愛いね!」 「夏希ちゃんて優しいよね!」 幼稚園の頃から、 ことあるごとに訊いていた言葉。 幼き日の私は、 ただ素直にその言葉に喜んだ。 皆ーーーー私を、必要としてくれてる。 可愛いって思っててくれる。 優しいってかんじてくれてる。 このまま過ごしていけば 何事もなく終われる。 愛想を沢山振り撒いて。 出来る限りの優しさを持って。