快晴の中、徒歩でカレー屋へ行く。 階段を上って重いガラス戸を引いた。 そこは事務所になっていた。 「面接に来ました。飯島です」 それまでパソコンに向かって作業をしていた 3人が立ち上がり、入り口のすぐ横にある丸いテーブルへ移動した。 「どうぞ」 空いている席を手のひらで差される。 「……よろしくお願いします」 一つ開いている椅子を引き、座る。 3人も面接官がいるなんて本格的じゃん! 小さいカレー屋のくせに! 内心パニックだ。 勝手に面接官は一人だけだろうと決めつけていた。