私はクールな笑みを見せながら敦子を見つめながら答えた。

「田代はね、今でも敦子に惚れているのよねー」

 頭を掻く敦子。

「あのゴミもホント、ウザいよねー。早く消えたらイイのに、目に毒だわ」

 目に毒だって…

 相変わらず田代君を毛嫌いする敦子である。

「でしょう? だから、田代をアンタのウチへ連れて行きたいってワケ」

「連れて来て、どうするの?」

「決まってるじゃーん。田代にアンタの家の中の様子を見てもらうのよ。あのゴミ屋敷状態を目の当たりにすれば、きっと田代は敦子を見る目が変わっちゃうハズだから」

「どう変わるって言うの?」

「西谷敦子ってこんな女なんだってきっと、幻滅しちゃうかもよ」

「えー、それってー! 私自身が片付けも出来ないワケ有り女に見られちゃうじゃなーい」