恐怖心から苦笑いを浮かべる僕の隣にいたほかの人も 「平助のほうが押されているみたいだな」 「すげーな。あいつ」 「あんな体制から剣を振るやつはじめて見たぞ。」 一君、左之さん、新八さんの順番に驚きを隠せないような声で言葉を漏らした。 新八さんの言うとおり、彼女の攻撃は独特だった。 わざと崩れた体制から剣を振るう。 まさかそんな体制で剣を振るわれると思わないこちらは防御が少し遅れる。 そこを彼女は狙うみたい。その独特な技に、平助君も苦戦しているんだと思う。