「ほぉ……剣術には自信があるようだな」
土方さんは、軽くつぶやく様に言うと怪しい笑みを深めた。
彼はどんな顔をしてもイケメンです。美男様です。
そんな土方さんを私も薄っすらと笑みを浮かべながら見つめ。そして頷いた。
とてもいい場面だと思うよ、きっとね。でも美しいワンシーンでは終わりませんでした。
藤堂さんが何故か私のほうへやってきて、あろうことか突進してきたのです。誰にって??勿論私に。
――――ドンッ
あら、こんにちわ畳と襖さん。
「お前馬鹿なのか!?馬に鹿とかいて馬鹿なのか!?!?」
彼の突進の威力により少し吹っ飛ばれたれた私。そんな私にお構いなしで彼は叫んだ。
お前はアレだろ。馬鹿に犬とかいて馬鹿犬だろ??


