時を越えて~タラシ女子と新撰組~





池田屋に着くと、案の定戦闘は開始していた。




「やはり本命は、池田屋か」




菊池は、苦虫を潰したように顔をしかめた。




「……立花組長。何故ココにいるのですか??」




南と菊池の前に、山崎が現れる。その身は、真っ黒な布に包まれ暗闇と同化していた。




山崎は、ハッとした様な表情を浮かべた。その視線の先には菊池が立っていた。




「菊池君。副長の命に背いたのか??」




ギロッと菊池を睨む山崎。それを阻むように、南を山崎の前に立った。




『……山崎君、全責任は俺がとる。土方さんへの連絡がまだでしょう??今は早く連絡を』




山崎は、グッと顔をしかめたがすぐに頷き、暗闇に消えて行った。