『おぎだ、ざんが……し、ぬゆめ』
南は、数日満足に寝れていないストレスに加え体調不良という拍車材料が加わり。ブワッと涙を溢れさせた。
毎晩毎晩、見る悪夢とゆっくりと話す。
ただでさえ、声がガラガラで聞き取りづらいのに、今は嗚咽も混じりより聞き取りづらい。
それでも沖田は一語も聞き逃さないように真剣に耳を傾けた。
「……そう、僕が死ぬの、そんなに嫌だった??」
優しい声と頭を撫でる大きな手に、南は何度も何度も頷いた。
「大丈夫だよ僕は死んだりしない。君からまだ告白の返事も聞いてないんだからね」
『……おぎだざん、わだじ』
喋ろうとする南の口に、沖田は指を当てた。


