「ほぉ……それは、俺が飴と鞭の達人だと??そんなわけ無いじゃないですか」 『き、菊池君』 明らかに、菊池から溢れるブラックオーラに南は蒼白した。 「まぁ、いいですよ。早く行かないと置いて行きますよ」 『まって、菊池君』 スタスタと足早に屯所へ向かう菊池の後ろを追いかける南。南が自分の横まで追いつくと菊池は足の速度を落とした。 南はそれに気がつき、嬉しそうに頬を緩めた。 やっぱり、飴と鞭のプロじゃないか……。