そう解釈した南は、背後で微かに震えている片華に、小さな声で声をかけた。 『片華さん、安心して。……俺が、絶対に守ってやるから。隣の部屋まで全力で走って』ボソッ 片華の手をとり、安心させると手を引いて隣の部屋へ向かった。 「そっちに行ったぞ!!」 南を追いかけ様とした男を、沖田が斬りかかる。間一髪でよけた男に、いつもの陽気な黒笑みで沖田は言った。 「君の相手は僕だよ??目を離してたら、死んじゃうよ??」 男は、一歩後ろに下がってチッと舌打ちをした。