時を越えて~タラシ女子と新撰組~






「総司は着替えがあるが、みなで待っていれば効率が悪い。俺と平助は先に戻り副長に報告をする」




『確かにそうですね。……でも、沖田さんと二人きりですか??』





さっきのやり取りの後で??なんか気まずいな……。





斎藤から目をそらす南の背後に、笑顔の沖田が立つ。





「なに??僕と帰ると何か不都合でもあるのかな??」





振り返った南に、沖田は満面の笑みを浮かべながら首をかしげた。





『沖田さんと帰れて俺、昇天しそうなほど嬉しいです!!!!嬉しすぎて口から心臓が出そうです!!』





一瞬のうちに、沖田さんの前に土下座した。





沖田さんと帰るの嫌ですなんて言ったら、今度こそ私の指が明後日の方向を向きそうな予感がする。