部屋全体が、殺気に満ち溢れたような空間になる。そんな中 『あ、あろー……。おきはひゃん??』 今の空気にまったく馴染んでいない、間抜けな南の声がする。斎藤や藤堂が視線を向けた。 視線の先には、恐ろしいほど満面の笑みを浮かべた沖田に、頬を思いっきり抓られている南の姿があった。 ((何事!?!?)) 斎藤と藤堂は、その状況が理解できず口を開けて硬直した。