「へぇ、次の座敷へ……すぐに代わりのものが来ますよって、楽しんでいっとくれやす」 「うちも、これで……」 退室する片華に続いて、沖田も一緒に退室する。 その足で、南達の待機している部屋へ向かった。 にやりと、二人が退室した部屋で座敷でお酌をしていた女が笑った。それに気がつかずに。 本当に気分悪いんだけど、南ちゃんでもからかって鬱憤をはらそ……。 沖田は、重いため息を吐いた。