『斎藤さん。大丈夫でしょうか』 二人が出て行った後、南はお茶をすする斎藤に尋ねた。 「その“大丈夫”とは何に対していっているのだ」 斎藤の切れ長な目がスッと動く。 『すべてに対してです』 「何だお前、総司のこと心配してんのか??」 藤堂はケラケラと笑う。 『五月蝿いです。ワン』 「ワンって何だよ!?!?もうワンコって言うのも面倒くさくなったのか!?」