◆ 空き部屋の確保と座敷への潜入が、片華さんや楼主さんの協力で可能になった。 夕方ごろ、空き部屋待機の南、斎藤、藤堂、それから潜入する沖田は屯所をでて、谷木真屋に向かっていた。 『あー。緊張して、口から心臓が出そう』 「どーゆうことだよ」 口に手を当てる南に、いつものように藤堂がツッコミをいれた。 『緊張しすぎたら、ならない??』 「ならねーよ、てか何でお前が緊張してんだよ」