「なんにせよ、証拠がねーんだったら、動きようが無いな」 土方さんは、苦虫をつぶしたように眉をひそめた。 「でも、ほっとく訳にも行かないんじゃないですか??」 「沖田君の言うとおりですね。万が一の事を考えると、手を打つのに越したことは無いでしょう」 沖田の意見に、山南は同意する。 証拠がない、でも万が一の事を考えたらほっておく訳にもいかない。