時を越えて～タラシ女子と新撰組～

沖田さんと口論していた土方さんは、喧嘩が終ったのかこちらへやってくると、原田さんに視線を送った。





なにかの合図だろうか??




そう思っていると




「お前ら、練習をやめてちょっと集まってくれ」





指導をしていた原田さんが、練習をやめるよう指示した。





その様子を見て、さきほどの視線の合図の意味が理解できた。





凄い、何も言わないでも言いたいことがわかるなんて、まるで熟年夫婦だ。





「練習中で悪いが、聞いてくれ」





土方さんの声で、ザワついていた道場が水をうったように静まり返った。