「って、南ちゃん!!」 他人事のように、説明していた僕だけど、取り返しのつかないことになる前に阻止しようと彼女たちのほうへ向かう。 『……片華さんって、名前どおり華のように可憐ですね』 押し倒された衝撃で崩れた髪を、南は救い上げ、チュッと口付けを落とした。 『クスッ……本当に綺麗です』 妖艶な笑みを浮かべる南に、片華は顔を真っ赤に染め、南はん……と小さく呟いた。