「おい、ちゃんと酌してもらえよ!!」 永倉さんの説教という隠語が隠れた熱弁が終わり、結局私はお酒を飲むことになった。 かなり乗り気ではない。 「あ、あの……うち……」 もしかしたら、自分の所為で迷惑をかけたのではないか。そう考えたであろう片華さんは、遠慮がちに私を見上げてきた。 『あー。実を言うと、俺、お酒飲んだことないんだよ。だから、ちょっと怖くってさ』 理由を、こっそりと片華さんに伝えると吃驚したように目を丸めた。 実に、情けない男だ。私のことだけど。