時を越えて~タラシ女子と新撰組~






――数分経過






『……笑いすぎです』





数分たっても、土方さんは笑い続けている。





最初のほうは、笑われたことに落ち込みつつも黙っていた。




でも、あまりに土方さんが笑うもんだから我慢の尾がきれ、頬袋をパンパンにして怒った。




「ククク…すまねーな。まぁなんだ、お前のいいてー事はよく伝わった。俺もお前を心配しすぎたかも知れねー」





『いえ、お気持ちはすごく嬉しいです』





「もう、心配はしねぇ。だがな、何かあれば頼って来い」

『はい!!』





ニッコリと笑みを浮かべた土方さんは、大きな手で私の頭を撫でた。ガサツな撫で方で、髪はぐちゃぐちゃになったが悪い気はしなかった。