綿菓子と唐辛子



「佐々木琴音ちゃん。クラスでもいろんな男子が可愛いって噂してんじゃん。天使みたいな…、ほら、ツインテールが印象的な」

「あー!!思い出した!!G組だけに胸もGカップって噂のアレか!」


勇哉たちが話してんの小耳に挟んだことがある、ような気がする!!


「なに、そんなこと話してんのアンタたち。最低」

「ば、ばか。俺は違うって。そんな目で見るのやめてくれない?」

「…分かってるけど。保健委員で杉村先生と保健室によくいるよ。あ、だから放課後も保健室に呼ばれたんじゃない?エローイ」

「あのな…」


…ふーん。なるほど。その子か。俺は見たことないけど。確かに男たちがしょっちゅう噂話をしているのは知っている。

そういえば、変な男寄りつけないためにメアド交換は限られた人しかしていないって勇哉たちが騒いでいたけど、本当なのだろうか。


「告白でもされるんじゃない?ナツ、女の子たちから人気だし」

「…」


…告白…?