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勇哉たちと別れ、アパートに戻る頃には、ヒメはいつもの調子を取り戻していた。


「ナツ、この荷物はここでいいのか?」


この言葉遣いにもすっかり慣れてしまっているのか、俺と二人の時もたまに出てくるようで。

女の子らしいヒメを知ってしまっている俺としては、少し不自然に感じる時もあるけれど、そういうヒメも可愛いからいいか、なんて思えてくる。


…それに、俺の前だけで崩れるの、可愛くてたまらないしね。


「あぁ、いいよ、ありがとう」


ヒメの荷物はヒメの部屋に運んで、俺の荷物は俺の部屋に戻して。

すっかり元通りになった部屋を見て、二人でフゥと息を吐いた。



「…さて、もうお風呂に入って寝なきゃな。ヒメは明日から学校来んの?」

「ん、まぁ、一応な」

「そっか」



…じゃあ、早速朝から迎えに行こうっと。そんで、明日からはちゃんとした恋人同士として過ごしてやる。

今までも、恋人として過ごしてきたけどね。


なんせ、ヒメとチューもしたわけだし!!!
(そこ重要!!!)




「よし、んじゃヒメも部屋に戻りな。今日はゆっくり休めよ」

「…ん……」

「?」

もごもごと、口を尖らせて下を向いているヒメ。


え、なになになに。

なんだこの反応は。



「ヒメ?どうした、戻らねーの?」

「…」



んんん〜〜?なんだこれは。


どうしてしまったんだ?