綿菓子と唐辛子





だから、もう、本当に、俺は姫芽のことを忘れたんだ。

もう、考えないように。想わないように。


あの時の思い出は、たった半年。

人生においての、たった半年なんて、すぐに忘れられる。




「…本郷くん、わたしと付き合ってください」

「………」




もう、いいんだ。

このまま会わなければ、いい。
その方が、姫芽だって助かるだろう。




「うん、いいよ、付き合お」




だから、バイバイだね。姫芽。


あの日の思い出は、俺の心の奥底に。

心配しないで、姫芽の記憶からは消していい。


うん、それでいい。


俺は、新しい道を、進んで行くから。