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中学3年、9月。
姫芽の誕生日当日。
この日は、普通に学校があった日だったけれど、俺たちは放課後、校門のまえで集合した。
「姫芽、ほんとに今日、大丈夫だったわけ?」
制服姿でリュックをしょい、校門前に立っている姫芽。
「うん、いいの。お母さんには、伝えてきたから」
「ふーん…?」
いつもは、門限6時とかって言われているのに。
今日は、よく許したな。姫芽の母ちゃん。
「…んじゃ、今日はゆっくりと誕生日を祝いますか」
「やった!」
そのまま、部活をサボって、姫芽と一緒に電車に乗った。
そして、その水族館まで一直線。
楽しかった。
姫芽と一緒にいられることが。
楽しかった。
こうやって、俺に笑顔を向けてくれることが。
楽しかったんだ。
楽しくなるはずだったんだ。
…今日の、姫芽の誕生日は。



