綿菓子と唐辛子



姫芽が告白を受けてくれた時から、俺たちはいつも一緒に過ごした。


中学3年の時には、またクラスは離れてしまったけど、そんなの関係なかった。

休み時間には会いに行ったし、相坂も俺に会いに来てくれたし、廊下ですれ違った時は、にっこりと笑顔でアイコンタクトをとったりしていた。


とても、大切にしていた。


だって、だいすきだったから。


誰よりも、自分よりも、姫芽のことが大好きで、大切だったんだ。







「ねえねえ、コウタロウ。今度ここに行きたいな、この水族館」



…9月。
姫芽と付き合って、半年が経とうとしている時だった。



「水族館?あ〜〜、最近CMしてる、夜のライトアップのやつな」

「うん、そう!」


イルカのショーの、ナイトショーがとても綺麗なんだとかなんとか、テレビで何回かみたことがあった。


…姫芽は、わりとこう、女の子が喜ぶような場所に、とことん弱かった。




「いいね。姫芽の誕生日も近いし、今度行こうか」

「うん!いくいく!ありがとうコウタロウ!!」

「……」


大切だった。とても。


この世で、何にも代え難いくらい。


だから、姫芽の過ごす初めての誕生日は、ここにしようと、決めていた。