***
「…相坂、俺と付き合って」
始まりは、この告白からだった。
中学生なりに、本気で相坂のことが好きだったんだと思う。
中学入学式の頃から、気になっていた。
小さくて、華奢で、可愛くて、儚げで、でも強くて、「ひめ」という名前が、ぴったりだと思った。
中学2年の終わりに、ようやく告白ができた。
2年生でようやく同じクラスになり、席も隣になることがあって、そこから少しずつ話せるようになって。
2年生の終わりには、「仲の良い友達」まで、関係を築けていたと思う。
だから、きっと、姫芽も首を縦にふってくれたんだと思う。
「…うん、本郷くんと、付き合う」
顔を赤くしながら、少し下を向いて。
その時が、きっと、今まで生きて来た中で一番幸せだった。
そりゃあもう、泣いてしまうくらい。



