桜が咲いたら

「わりぃ。

何か急がせたみたいだな」






そう言って立ち上がる先輩を、公園の薄暗い街灯がぼんやりと照らしていて、

そのゆっくりとした動作に、あたしは何も言えなくなってしまう。






全速力で自転車を走らせてきたドキドキと、先輩を前にして高鳴るドキドキが混ざって、

分からなくなって。




胸がつまって。




息が出来なくて。