「琴音、友達はね、一生ものなの。 大人になっても辛い時、泣きたい時があるの。 そんな時に助けてくれるのは友達なんだよ? お母さんはね、琴音にもそういう大事な子を作ってほしい。 だからこれはお母さんからのお願い。」 お母さんの目は本気だった。 「けっけどっ! 転校しながらでも作れるかもしれないじゃん!」 別に、ずっと同じところにいなくても本当の友達は作れる気がする。