「あと、2ヵ月か」
「うん」
「行っちゃうんだね」
「…うん」
「どうしても?」
「…夢だったんだよ。
こんなチャンス、逃せない」
「うん、分かってる」
分かってるよ。
チャドがどんなにその夢を叶えたいか。
一番そばで見てたんだもん。
誰よりも近くで見てたんだもん。
それくらい、分かるよ。
霧の匂いが小さなこの街を包んで、雨足が強くなってくる。
冷えていく体が思うように動かなくてつらいのに、
このままずっとここに立っていたいなんて、
雨に流れて消えてしまいたいなんて、
どうしてそんなこと、考えてしまうんだろう。
「うん」
「行っちゃうんだね」
「…うん」
「どうしても?」
「…夢だったんだよ。
こんなチャンス、逃せない」
「うん、分かってる」
分かってるよ。
チャドがどんなにその夢を叶えたいか。
一番そばで見てたんだもん。
誰よりも近くで見てたんだもん。
それくらい、分かるよ。
霧の匂いが小さなこの街を包んで、雨足が強くなってくる。
冷えていく体が思うように動かなくてつらいのに、
このままずっとここに立っていたいなんて、
雨に流れて消えてしまいたいなんて、
どうしてそんなこと、考えてしまうんだろう。

