「…向こうの国籍を取るの?」
「うん、ゆくゆくは」
「…どうしても、行くんだ?」
「うん」
「どうしてもどうしても、行くんだ?」
「うん。
夢見てるだけじゃ、何も変わらないなと思って」
「そっか」
「……」
でもそれじゃ…
「私は…?」
「……」
「…私は、どうすればいい?」
口からついて出た言葉が、捨てられる子犬の、その台詞のようだ。
100人分の悲しみが、心に押し寄せてくる。
また私は捨てられるんだ。
見たこともない本当のママと同じように、ずっとそばにいてくれたチャドまで、私を置いていこうとするの?
「…カンナを巻き込みたくないんだ。
カンナの人生を奪う権利なんて、僕にはないから」
「…奪うとか、」
そんな言葉で逃げないで。
奪うって、何?
もうずっと昔から、私の心はチャドのそばにいたよ。
置いていかれる事の方がよっぽどつらいのに、どうして分かってくれないの?
「うん、ゆくゆくは」
「…どうしても、行くんだ?」
「うん」
「どうしてもどうしても、行くんだ?」
「うん。
夢見てるだけじゃ、何も変わらないなと思って」
「そっか」
「……」
でもそれじゃ…
「私は…?」
「……」
「…私は、どうすればいい?」
口からついて出た言葉が、捨てられる子犬の、その台詞のようだ。
100人分の悲しみが、心に押し寄せてくる。
また私は捨てられるんだ。
見たこともない本当のママと同じように、ずっとそばにいてくれたチャドまで、私を置いていこうとするの?
「…カンナを巻き込みたくないんだ。
カンナの人生を奪う権利なんて、僕にはないから」
「…奪うとか、」
そんな言葉で逃げないで。
奪うって、何?
もうずっと昔から、私の心はチャドのそばにいたよ。
置いていかれる事の方がよっぽどつらいのに、どうして分かってくれないの?

