「まただよ。」 皮肉めいた声で囁く声。 短いスカートの下に短パンをはき、足を組んだ女子生徒が顎で示す。 お菓子をポリポリと食べていたもう一人の女子生徒は、目線だけを動かして、示された箇所を見た。 「ナルシスト〜。」 つまらなそうに呟く。 「どんだけ自分好きなんだっつーの。見ててキモイんだけど。」 そう言って、鏡とにらめっこする未夢(ミユ)を、その細い目でジロリと睨んだ。