ただ、逢いたい




「え、なっ何?いきなり」




なんとかこらえて、口元を拭いてから言う。


そんなこと言われると思っていなくて、焦ってしまう。




「哲也がずいぶん前に告白したのは知っていたけど、最近は会社の人だっけ?」



「えっ!?何でそれを……って、彩菜か」




彩菜が言った以外に考えられない。


てっちゃんには、他の人に告白されたことなんて言っていない。


イヤ、その前に、てっちゃんに告白されたことまで知っているとは思わなかった。




「そう、彩菜から聞いた」



「連絡取っていたの?」