「じゃあ、今すぐ行くんでしょ!」 「え?あぁー…っと」 「ほらほらはやく!」 「う、うん…」 し、仕方ないなぁ 背中を押されて王子のクラスに向かう あ、いた 教室の外から見える茶髪を見つけて、あたしの胸がドキリとし音を立てた 窓側ー…机に頬杖をついて外を見つめるのは間違いなく王子で 隣にはサッカーボールを持った武中くんが壁にもたれかかっていた どうしよう 声をかけにくい だって2人の周りを女の子達が囲んでいて、騒がしい