武中くんのお父さんの権力は凄まじいらしい 「だから、お願いね」 「あぁ…」 王子が逆らえないんだから! あ、あと紅美さんもね 「やったぁ♪じゃああたしはこれで」 「え、どっか帰るの?」 「あの人にホテルとってもらってるから」 「……そう」 「じゃあね、藍斗」 「………」 「あ、ポメちゃんも」 「は、はい…」 あたしに微笑んだあと、王子の色素の薄い柔らかな髪に触れ紅美さんは部屋を出て行った