「優勝、おめでとう」 「……中嶋くん」 「まさか佐伯に、あそこまでの力があるとは、思わなかったよ。完敗だ。オレらの負けだよ」 「……中嶋くん、ありがとう」 「え??」 「佐伯くんと戦ってくれて、ありがとう。とてもいい試合だった」 「こちらこそ。久しぶりに、燃えたよ」 「……よかった。ふたりはいいライバル、だね」 「ライバルか。……そうだな。オレもアイツに負けないように、もっとがんばらないとな」