時間が経つに連れて、バスケシューズの擦れる音とともに、ゴールへ放ったボールの音もだんだん激しくなっていった。 いまのトコロ、佐伯くんたちのチームがすこしリードしてるけど、点差はそんなに広がってなくて、いつ追いつかれてもおかしくない状況ににあった。 だけどそれでも、佐伯くんは諦めずにボールを放ち続けた。 まえよりは正確に入るようになってきたけど、それでも外すときもあるため、あまり油断ができない。 追いつかれてしまうかもしれない。