「……いよいよ、オレたちの番だな」
「うん。……これで勝てば、決勝トーナメントだね」
あたしの中で、どんどん不安が募っていく。
あんなにパワフルな試合を見てしまうと、不安が大きくなってしまい、息が苦しくなりそうだった。
「……しい、大丈夫か??」
佐伯くんがあたしに気付いて、顔をのぞき込んでくる。
そしてあたしの顔を見て、あたしの手をぎゅっと握ってくれる。
ーーーまるで、大丈夫だって言ってくれているみたいだった。
少しだけ、緊張がほぐれた気がした。
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