「やったっ!!」 だけど佐伯くんはマークされているせいで、思うように動けなくなっていた。 だけどその状況を変えてくれるのは、いつも上原くんだった。 上原くんは必ずどんな時も、佐伯くんにパスを回してくれる。 そして必ずそのボールを、佐伯くんはゴールへ投げ入れる。 試合を重ねていくうちに、佐伯くんも相手の行動が分かってきたのか、うまくすり抜けてゴールまで走るようになった。 流れは完全にこっちに向いていた。