案の定、飛び抜けて背の低い子が一番先頭で……一緒ぐらい?の子が一人。


「ん~微妙だけど彼女の方が少し小さいかな?」


周りに見てもらった結果、僅差で私が3番目に落ち着いた。



妙に高い声が特徴的な子が割って入って比べてくれたりで、初対面同士だけど話しやすそうな雰囲気にほっとする。



「このクラスの担任で太田って言います、じゃ行くか~」



……あの冴えない人はやっぱり担任だったのか。



どうやらケータイ小説でよく見かけるようなイケメン先生と恋に落ちる!なんて心配は無いらしい。



教室同様古さを感じさせる廊下を抜けると、既に新校舎になっている2.3年の先輩達がいる建物。中学には無かった食堂棟、そして大きな体育館。



「大きいね~」



声に立ち止まると、2番目になった女の子が振り向いて笑顔でこっちを見ていた。