1月のある日。 気のせい、気のせい……そう誤魔化してきたけれど限界なある日。 私の異変をちゃんと……伝えなければ。 「ねぇ……ケン?」 「どうした?」 まさかと思った。 ちゃんと、気をつけていたハズだった。 だけど……失敗が無かったか、って言ったら答えはイエスじゃない。 「生理が……こないんだ」 震える声で、いつものお見送りの駅。人並みの中立ち止まった私は、その事実を伝えた。