誰も私を知らない学校。



友達……出来るといいな。



私立推薦でその蒼南高校へと入学を決めた。



「矢口センパイっ!!」


「葵先輩……絶対に遊びに来て下さいね!」



涙目の後輩に見送られて、悪い事ばかりじゃ無かったかな?少しだけそう思える。



長続きはしなかったけど、学校外に彼氏もいた。



卒業式には写真撮ろうって言ってくれた子もいた。



バイバイ。



この……舞い散るサクラと一緒に飛んでいってしまえばいい。




弱虫で、イジメられっ子で、内弁慶な私。



……バイバイ。