そして夏が過ぎようとしている……今。 「着いたよ!」 夜中、遠い道のりを走り続けたリュウジからの電話。 本当に……そこにいるの? 急いで階段を駆け下りて、家近くのコンビニへと転げるように走る。 そこには…… ヘルメットを脱いで、にこにこと笑うリュウジの姿が間違いなくあった。