ちょ、ちょっと待って下さい!! それはまさかの 完全なる裏切りで!! じゃあな~と伝票を持って去る先輩を追うことも出来ないまま、真っ赤な顔をした私はその場にへたり込んだ。 まさか、ケンも呼ばれて来て早々こんな事になるなんて、告白なんて思わなかったと思う。 その為に呼ばれたと思ってる? 違うのに……。 だけど、否定する事すら出来ない。 重い沈黙の時間が流れ、その空気を破るように、先に口を開いたのはケンだった。